日常茶飯事
思ったことをそのまま書き綴ってます。 漫画やアニメ・ゲームなどの感想も時々。たまに愚痴とか意味不明な詩や小説も書きます。
2008.03.25
唐突に思いついた。…訳ではなく、実はずっと前から考えていた、ガンダム00アニメ沿いアレルヤ連載夢冒頭です。(長いな)
勝手な妄想を少しでも消化するために、勝手ながらブログで書くことにしました。
興味のない方はスルーでどうぞ。
―――私は彼の優しさに甘えている。
彼の優しさにつけこんで、彼の本当の気持ちなんて気づかないフリをして、ただ甘い夢に酔い痴れてた。
私は、彼を――アレルヤを利用していた。
「…アレルヤ?」
暗闇の中、何光年も先に在る惑星が太陽の反射で点々と輝きを放っている。
限りなくどこまでも続く闇の名は、宇宙。人類がつけた名称。
その広大な宇宙を漂う艦体プトレマイオスの中にあるコンテナ内の待機室で、一人で座り込んでいるアレルヤを見つけた。
「フィーか…」
私が声を掛けると、アレルヤが顔を上げてこちらを見た。穏やかで親しみやすい微笑みを向けてくる。
軽く床を蹴って、私は無重力空間の浮遊に任せてアレルヤの傍まで近寄った。
「隣、座っても良い?」
「ああ、構わないよ」
私の言葉に、アレルヤは一つ一つ丁寧に返答する。誠実な彼らしい行動だ。
でも…今のアレルヤは、なんだか普段の彼よりも落ち着きがないと思った。否、どこか不安定な気がする。
何かはよくわからないし、私の勘違いかもしれない。
「ねぇ、アレルヤ」
「なんだい、フィー?」
「もうすぐ、だね」
「…ああ」
私達―――戦争根絶と言う名目を掲げた私設武装組織、ソレスタルビーイングの初舞台。
いまだ戦争を繰り返す世界に、武力を持って介入し解決させるための隠された力を見せるときが、まもなくやってくるのだ。
武力介入。それはある意味、世界に反旗を翻す行為。
「…大丈夫、かな」
失敗は許されない作戦。そして、これを機に私達は二度と戻れなくなる。
それでも、やらなければならない。自らやると決意したのだから。
「大丈夫だよ。フィーは僕達と同じガンダムマイスターだ。世界を変える力を持ってる」
不安を洩らした私に、アレルヤは優しく諭すように言い聞かせた。
…アレルヤだって、不安のはずなのに。だから、一人でこんなところにいたはずなのに。
アレルヤはいつだって優しい。ロックオンとはまた違った意味で、誰にでも優しくて、自分よりも他人を優先する。
「ありがとう。皆に負けないように、私なりに頑張ってみる」
「うん、それがいい」
お礼の言葉と共に、私はアレルヤに抱きついた。これは私の癖だ。アレルヤに対する時だけの、甘える癖。
アレルヤは嫌がりもしなければ、拒絶もしない。ただ、優しく受け止めてくれる。抱き返してくれる。
いつもそうだ。初めて彼に出会った時から、私はアレルヤに甘えてばかり。
「…ごめんね」
「?フィー、何か言った?」
「ううん、何でもないの」
私はアレルヤが好き。これから戦いに投じる身だろうと、その気持ちだけは変わらない。
アレルヤも同じ、はず。…きっと。
だから、ごめんね。
私はアレルヤに何もしてあげられない。もらうばかりで、何も返せない。…アレルヤの気持ちを、ちゃんと考えることもできない。
それでも良い、傍にいてほしいって思う私は、きっと酷い性悪女だ。
『――総員に連絡。まもなく初のミッションを開始するわ、急いで配置について。くれぐれも失敗のないようにね』
突如艦内に放送が響いた。始まりのカウントダウンが始まったんだ。
もう、行かないと。
「時間だね。行こう、フィー」
「…うん!」
優しい笑顔と一緒に差し伸べられた手に、私はそっと自分の手を重ねる。パイロットルーツ越しに互いの体温が伝わる。
切なくなる想いに蓋をして、気持ちを切り替える。
ガンダムマイスターとして、私は戦う。
皆と、一緒に。
彼の優しさにつけこんで、彼の本当の気持ちなんて気づかないフリをして、ただ甘い夢に酔い痴れてた。
私は、彼を――アレルヤを利用していた。
「…アレルヤ?」
暗闇の中、何光年も先に在る惑星が太陽の反射で点々と輝きを放っている。
限りなくどこまでも続く闇の名は、宇宙。人類がつけた名称。
その広大な宇宙を漂う艦体プトレマイオスの中にあるコンテナ内の待機室で、一人で座り込んでいるアレルヤを見つけた。
「フィーか…」
私が声を掛けると、アレルヤが顔を上げてこちらを見た。穏やかで親しみやすい微笑みを向けてくる。
軽く床を蹴って、私は無重力空間の浮遊に任せてアレルヤの傍まで近寄った。
「隣、座っても良い?」
「ああ、構わないよ」
私の言葉に、アレルヤは一つ一つ丁寧に返答する。誠実な彼らしい行動だ。
でも…今のアレルヤは、なんだか普段の彼よりも落ち着きがないと思った。否、どこか不安定な気がする。
何かはよくわからないし、私の勘違いかもしれない。
「ねぇ、アレルヤ」
「なんだい、フィー?」
「もうすぐ、だね」
「…ああ」
私達―――戦争根絶と言う名目を掲げた私設武装組織、ソレスタルビーイングの初舞台。
いまだ戦争を繰り返す世界に、武力を持って介入し解決させるための隠された力を見せるときが、まもなくやってくるのだ。
武力介入。それはある意味、世界に反旗を翻す行為。
「…大丈夫、かな」
失敗は許されない作戦。そして、これを機に私達は二度と戻れなくなる。
それでも、やらなければならない。自らやると決意したのだから。
「大丈夫だよ。フィーは僕達と同じガンダムマイスターだ。世界を変える力を持ってる」
不安を洩らした私に、アレルヤは優しく諭すように言い聞かせた。
…アレルヤだって、不安のはずなのに。だから、一人でこんなところにいたはずなのに。
アレルヤはいつだって優しい。ロックオンとはまた違った意味で、誰にでも優しくて、自分よりも他人を優先する。
「ありがとう。皆に負けないように、私なりに頑張ってみる」
「うん、それがいい」
お礼の言葉と共に、私はアレルヤに抱きついた。これは私の癖だ。アレルヤに対する時だけの、甘える癖。
アレルヤは嫌がりもしなければ、拒絶もしない。ただ、優しく受け止めてくれる。抱き返してくれる。
いつもそうだ。初めて彼に出会った時から、私はアレルヤに甘えてばかり。
「…ごめんね」
「?フィー、何か言った?」
「ううん、何でもないの」
私はアレルヤが好き。これから戦いに投じる身だろうと、その気持ちだけは変わらない。
アレルヤも同じ、はず。…きっと。
だから、ごめんね。
私はアレルヤに何もしてあげられない。もらうばかりで、何も返せない。…アレルヤの気持ちを、ちゃんと考えることもできない。
それでも良い、傍にいてほしいって思う私は、きっと酷い性悪女だ。
『――総員に連絡。まもなく初のミッションを開始するわ、急いで配置について。くれぐれも失敗のないようにね』
突如艦内に放送が響いた。始まりのカウントダウンが始まったんだ。
もう、行かないと。
「時間だね。行こう、フィー」
「…うん!」
優しい笑顔と一緒に差し伸べられた手に、私はそっと自分の手を重ねる。パイロットルーツ越しに互いの体温が伝わる。
切なくなる想いに蓋をして、気持ちを切り替える。
ガンダムマイスターとして、私は戦う。
皆と、一緒に。
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プロフィール
HN:
雛 まゆき
年齢:
35
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性別:
女性
誕生日:
1990/02/10
職業:
大学生
自己紹介:
漫画・アニメ・ゲーム(特に乙女)が好き。
将来の夢は社会福祉士。(多分)
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